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犬・猫の予防接種の種類


☆犬・猫の予防接種の種類


狂犬病予防ワクチン

★狂犬病の予防接種はワンちゃんを飼う人の義務です!

狂犬病予防ワクチンは生後91日以上の犬には年1回の接種が義務付けられています。犬では無接種の場合は20万円以下の罰金または科料が課せられます。

狂犬病は人にも感染する病気で、発症すれば人も含めて致死率はほぼ100%です。平成18年(2006年)には、フィリピンから帰国後に国内で狂犬病を発症した人(輸入感染症例)が数例ありました。日本では犬の狂犬病は昭和31年(1956年)の発生を最後に、昭和32 年以降は日本では発生していませんが、これは日本中でワンちゃんに狂犬病ワクチンの接種を義務付けてきた努力の成果であり、世界では狂犬病のない国は日本を含めてわずかしかありません。しかし近年、海外から輸入されるペットが非常に多くなってきていますので、いつ国内に入ってきてもおかしくない状況です。予防接種はその子が病気になるのを防ぐだけでなく、病気が周りに広がるのも防いでくれます。室内犬でも感染のリスクはありますので、その子自身や周りのお友達、家族を守るためにも必ず予防接種に行きましょう。



犬の予防注射の種類

予防接種には5種混合ワクチン(①~⑤)、8種混合ワクチン(1~6)、6種混合ワクチン(①~⑤+⑦)があります。




①犬ジステンパー: 高熱、目ヤニ、鼻水、くしゃみなどがみられ、元気・食欲が低下~消失します。
             また、嘔吐や下痢を伴う場合もあります。病気が進行すると震えや痙攣などの
             神経症状がみられるようになります。子犬・成犬を問わず、死亡率の非常に高
             い病気です。

②犬伝染性肝炎(アデノウイルスⅠ型感染症): 高熱、腹痛、嘔吐、下痢などがみられ、元気・
             食欲がなくなります。眼が白く濁る場合もあります。生後1年未満の子犬が感
             染すると、無症状のまま突然死亡する場合もあります。

③犬アデノウイルスⅡ型感染症(犬伝染性喉頭気管炎): 発熱、食欲の低下、くしゃみ、鼻水、
             咳などがみられ、肺炎になることもあります。他のウイルスや細菌が同時に感
             染(混合感染、二次感染)してしまうと症状が重くなることがあり、死亡率の高
             い病気の一つです。

④犬パラインフルエンザ:鼻水、咳、軽度の発熱、扁桃の脹れなどがみられます。犬アデノウイルス
             が同時に感染(混合感染、二次感染)してしまいやすく、重症になりやすい病
             気です。

⑤犬パルボウイルス感染症:元気・食欲が消失し、発熱と激しい嘔吐、血液が混じった激しい下痢
             が起こります。さらに重症になると脱水症状も進み、衰弱もひどくなり、短期間
             で死亡することもあります。

⑥犬レプトスピラ感染症:レプトスピラという細菌が原因で起こる病気で、犬から人にも感染します(
             人獣共通感染症)。犬から人に感染した場合、症状はかなり重く、腎炎や肝炎
             を引き起こし、発熱、元気や食欲の低下などがみられ、最悪の場合、急死する
             こともあります。人に感染した場合の病気の型は次の3種類があります。

  • コペンハーゲニー(イクテロヘモラジー/横疸出血型):急性の腎炎及び肝炎を呈し、
    高熱が出た後に体温が低下し、急死する傾向がある。嘔吐や歯ぐきなどの出血、黄疸も
    みられる重症型。人ではワイル病の原因菌として恐れられています。

  • カニコーラ型:腎炎と肝炎症状を呈することが多く、発熱、元気、食欲が消失してきます。
    また、嘔吐や血便を排泄し、腎臓が脹れて機能不全を呈して死亡することもあります。汚
    染した下水、沼、田んぼの水を飲んだり、感染した犬の尿からも感染する疾病です。お
    散歩の際の電柱への他の犬のマーキング尿の接触にも注意が必要です。

  • ヘブドマディス:人のレプトスピラ症の原因菌により発症する疾病で、犬の感染が多く確
    認されています。腎炎と肝炎を併発する場合が多く、死亡率が高い傾向にあります。


⑦犬コロナウイルス感染症:犬パルボウイルス感染症に似た疾病で、主に嘔吐、下痢、脱水症状など
             がみられます。生まれて間もないような幼い子犬の場合、他のウイルスや細菌など
             の二次感染を誘発し、症状が重症化する傾向があります。


フィラリア予防薬

フィラリアは蚊に刺されることで感染する寄生虫の病気の一つです。フィラリアは細い糸のような寄生虫で血管の中で成長します。成長した虫は心臓の血管にまで入りこみ、血液の流れを邪魔し、いろいろな障害を起こします。室内飼育が増えてきた日本では少なくなってきましたが、室外で飼育している場合は特に注意が必要です。

予防の時期は、蚊の発生が予測される月のおよそ1ヶ月前から、蚊の発生時期を終えてからおよそ1ヶ月後までの期間になります。(例えば 3月~10月、4月~11月など)予防薬の種類には月1回の頻度で内服(経口)するタイプ、スポットタイプの外皮塗布剤、6ヶ月間効果が持続する注射薬などがあります。フィラリアの予防薬は動物病院のみで取り扱っていますので病院を受診して獣医さんとご相談ください。




猫の予防注射の種類

予防接種には3種混合ワクチン(①~③)、4種混合ワクチン(①~④)、5種混合(①~⑤)ワクチンがあります。


①猫ウイルス性鼻気管炎: 猫ヘルペスウイルスが原因で起こる猫のインフルエンザの一種です。冬に多く見られ、子猫がよくかかる病気です。風の様々な症状(咳、くしゃみ、目ヤニ、発熱、食欲不振など)が出て重症になりやすく、下痢などの胃腸症状も出ることが多く、急激な衰弱や脱水症状が起こり、死亡することもあります。生後6ヶ月未満の子猫などは、病気の進行が早く、死亡する危険性も高くなります。

②猫カリシウイルス感染症: ウイルス性の呼吸器感染症で、鼻炎の症状がみられます。くしゃみ、鼻汁、咽頭部の炎症による咳が主な症状です。症状が軽い場合は、病院で受診をしなくても3~4日で自然に回復してしまいますが、生後まもない場合は受診が必要です。


③猫汎白血球減少症: 猫パルボウイルスが原因で起こる伝染性の腸炎です。軽症の場合は軽い吐き気、下痢がみられ、重症の場合は発熱や激しい嘔吐、血液を含んだ下痢便をするようになるので、急激な脱水症状が起こります。


④猫白血病ウイルス感染症: 主に猫同士のケンカによる接触が感染の原因になります。猫エイズウイルスの症状に似ていますが、大きな違いは白血球が減少することです。子猫や若い猫で急に元気がなくなったり、発熱、リンパ腺の脹れ、下痢、鼻水の症状がみられた場合は要注意です。進行すると重度の貧血、白血球数、血小板の減少がみられます。子猫の場合は致死率が高いので要注意です。


⑤クラミジア感染症: 人獣共通感染症で、人にも感染する病気の一つです。ねばねばした粘着性のある目ヤニを伴う慢性持続性の結膜炎が主症状で、ウイルス性の結膜炎に比べなかなか治らず長い間続くのが特徴です。感染後3~10日後、通常は片方の眼の炎症から始まり、鼻水、くしゃみ、咳、気管支炎や肺炎などが同時に起こってきます。重症になった場合には、死亡してしまうこともあります。


★病気豆知識★

猫エイズウイルス感染症って?

猫免疫不全ウイルスの感染が原因で起こる病気です。症状は免疫機能の低下が起こることでいろいろな症状が出てくる、いわゆる症候群とよばれるような病気です。感染から発症までは、非常に長い経過をたどります。現在、予防するワクチンはありません。ちなみにエイズという名前がついていて症状も似ていますが、猫のエイズウイルスと人のエイズウイルスは全く別のウイルスです。ですから猫エイズウイルスが人に感染することはありませんし、その逆もありません。



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